SSブログ

お寺の鐘 [雑学]

今のように個人で時計を持つことがほとんど無かった江戸時代、

庶民はお寺の鐘で時刻を知っていた。

では、お寺はどうやって時刻を知っていたのだろうか。

中にはお寺に時計があるというところもあったかもしれないが、

江戸の町を例にあげると、お寺は別のところから時刻を知っていたのである。

江戸城の時計の間には、江戸初期には砂時計、

中期以降はオランダから来たゼンマイ時計があり、それが公式時計。

この時計の間の時計係が太鼓の音で時刻を知らせる。

すると、それを聞いた日本橋本石町の「町の時の鐘」の係が「カンカンカン」と鐘を鳴らす。

その鐘の音を聞いて、お寺が鐘を撞いていた。

81.jpg

「町の時の鐘」の音が聞こえる範囲のお寺の鐘の音を聞いて、遠くのお寺が鐘を撞く、

さらに遠くのお寺が…という具合に遠くまで伝えられていく。

だから、同じ江戸といえども、場所によってかなりの時差があったようだ。

いつも、ご覧いただきましてありがとうございます [わーい(嬉しい顔)]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。