ミノムシのまさか [雑学]
都会では最近あまり見ることの無くなったミノムシ(蓑虫)。
ミノガという蛾の幼虫で、風に吹かれて木や枝を移動し、
糸を出して葉や枝で適当な大きさのミノを作りその中で生活、
サナギから成虫へと変化する。
ところが実は羽化してミノから出て行くのはオスだけ。
メスは成虫になっても羽根や足が無く一生をミノの中で過ごす。
ミノの下の方からフェロモンを出してオスを引き寄せて交尾、
ミノの中で数百~数千個の卵を産み、外に出てエサを食べることもなく、
卵が孵化する頃には死んでしまう。
オスはオスでまた楽ではない。
羽化してミノから出るものの、
(メスも含め)成虫には口が無いためにエサを食べられない。
メスのフェロモンに引き寄せられて交尾をした後、やはり死んでしまう。
ミノムシは子孫を残すためだけに成虫になるというわけである。
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