調べてみました-69 地下の電車、地上の電車

地下を走る地下鉄と地上を走る電車とでは、立地条件の違いからいくつか技術的な差がある。

まず、速度の違い。例え車両が同じだとしても地下鉄の方が速度は遅くなることが多い。

地下鉄の深さにもよるが他人の土地の下を勝手に通すことが出来ないため、公道の下を通る形になる。

だから公道がクネクネ曲がっていると地下鉄の電車もゆっくり走る必要がある。

次に勾配。地形特有の勾配はどちらにもあるが、

地下鉄の場合駅の部分がわずかに山になっていることが多い。

これは排水をまとめるだけでなく、発車する時の電力の節約のためでもある。

地上の電車ではなかなか出来ない技。

もう１つが線路のバラスト。地上では線路がバラストと呼ばれる小さな石の上に敷設されている。

これで騒音や振動を吸収し、時々ドリルで詰めてメンテナンスをする。

地下鉄ではこの保守作業に手間がかかるためバラストを使わず、

敷設時に手間はかかるが、線路とコンクリートの間にゴムなどの緩衝材を挟んでいる。

(高架を走る新幹線も同様)



いつも、ご覧頂きましてありがとうございます。

コメント 16

はじめまして。
ご訪問＆ｎｉｃｅ！をありがとうございます。
いろんなことを調べていらっしゃるのですね！
勉強になります。またお邪魔させていただきます☆
by りさ (2011-09-04 03:41) 

いろいろあるんですね！
走ればいいってもんじゃないんですよね、安全、騒音、乗り心地などなど。
by 斗夢 (2011-09-04 06:36) 

おはようございます。まいど訪問おおきにです。
ちなみにレールの敷き石には中央にソルバイトという鉄が挟み込まれ、振動を吸収し、騒音を現象させています。
by オカジュン７６５ (2011-09-04 09:16) 

私の街には地下鉄がありません。
高校生の頃、初めて地下鉄に乗ったときは（東京の）
異空間にいるような感じでした。
by めりー (2011-09-04 10:23) 

なるほど・・・
色々な技術が使われているのですね＾＾
by 名犬ゴン太・・・の兄 (2011-09-04 10:27) 

" 雑学"になっていますが 「調べてみました 」・・・
どれも興味津々なことばかり・・・ 「なるほど！」と
納得しました・・・とっても楽しく読ませていただいています。
by ララアント (2011-09-04 11:26) 

こんにちは。
札幌市営地下鉄は車輪、レールなど、他の都市の形態と異なって居る部分が有ります。
一度、検証してみて頂きたいと思います。
by musselwhite (2011-09-04 11:35) 

こんにちは、台風のことご心配おかけし、温かいお言葉
までいただきありがとうございます。
電車のウンチク田舎にいては知らないことばかり。
楽しく拝見させていただけました。
by たもちゃん (2011-09-04 11:43) 

地下鉄と言うと、春日三球・照代さんの『地下鉄漫才』を思い出します＾＾；）
渋谷は谷底に街があるので、地下鉄はビルの3階に駅があるんですよね＾＾）
by 風来鶏 (2011-09-04 11:44) 

やはり地下の方が技術的にいろいろと大変なんですね。
騒音対策はゴムを使ってたんですか。
by たかぼん (2011-09-04 12:05) 

久しぶりにじっくり読ませていただきました。
やっぱりおもしろい！鎌倉に住んでいると普段地下鉄は乗りませんが
そういうことなのか・・・って、特に駅が少し高くなっているっていうのが
おもしろかったですね～

by tomoe (2011-09-04 18:01) 

写真の大江戸線では、駅の前上り坂になっていることが多いですね。
わたし、先頭で前を見ていることがありますので．．．良い年をして（笑）
by ナツパパ (2011-09-04 20:50) 

>地下鉄の場合駅の部分がわずかに山になっていることが多い
これは知りませんでした！理由も含めて感動的です！(*^^)v
by seawind335 (2011-09-04 21:20) 

名古屋にも地上を走る“地下鉄”があります、やはり建設コストは地下と比べると安いからだそうです。
by yanasan (2011-09-04 21:45) 

あいやぁ・・・地下と地上とでの対策がこれほども違うんですねぇ・・。
オモシロイわぁ・・ほんまエエ勉強になります。　おおきに!(^^)!
by takko (2011-09-04 22:35) 

いろいろな技術があるのですね!!
by hiro0041 (2011-09-06 12:10)