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そうだったのか 落語家の羽織 [雑学]

落語家は高座に上がると、羽織を脱いで後ろの方に置く。

会場が暑いということもあるし、話が盛り上がっているということもあるのだが、

高座に上がる前に脱ぐということはほとんどない。

これは「高座で羽織を脱ぐ」こと自体に、目的があるからである。

落語家が脱いだ羽織は、高座のソデから引っ張られて、片付けられる。

脱いだ羽織が見苦しいからではなく、次の出番の人の準備が整った、という合図。

yjimage78.jpg

昔は落語家は一人でいくつもの寄席を掛け持ちということが多く、

予定の時間に間に合わないということが多かった。

そこで、羽織が片付けられるのを高座の落語家は視界の端で見て、

話を終盤に持っていくのである。

だから、羽織が引かれない限りは、準備が出来ていない、

ゆえに話を少し伸ばしたり、話が終わっても高座をつながなければならない。

もっとも、最近では時間に正確になり、高座をつなぐことも少なくなったため、

話のネタに応じて脱ぐタイミング、片付けるタイミングなどを事前に打ち合わせていたりする。

いつもご覧いただきましてありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

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コメント 6

makkun

こんにちは〜
また、ひとつ勉強になりました(^^
この数日間の暑さには参りますね〜
エアコンの中に居ると不具合の右足がますます動かなくなり
暑くても仕方なくカメぶら兼のリハビリ散歩です(笑)
by makkun (2015-07-14 12:07) 

johncomeback

落語大好きで、よく通勤電車内で聴いていますが、
羽織の話は知りませんでした(*´∇`*)

by johncomeback (2015-07-14 12:23) 

よしあき・ギャラリー

目から鱗です。^^v
by よしあき・ギャラリー (2015-07-14 12:51) 

arashi

そんな意味があったのですか。
by arashi (2015-07-14 13:01) 

nana_hyr

ひとつの所作にもいわれがあると鑑賞する楽しみが増えますね。
浅草まで近い距離に住んでいても、落語は拝見したことないなぁ。
建物前の穴開き看板で写真撮ったくらい(^_^;)
by nana_hyr (2015-07-14 16:18) 

馬爺

落語は好きですがそれは知りませんでしたね、途中で脱いで話すのは役柄の為なのかと思っておりました。
by 馬爺 (2015-07-14 17:36) 

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