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竜田あげの「竜田」って? 竜田あげとから揚げ どうちがう? [雑学]

竜田揚げの「竜田」が何に由来しているかご存知ですか?

これは奈良県北西部の生駒山から流れる生駒川が南下して

大和川に合流するまでの16キロほどの小さな川「竜田川」から名付けられたものなのです。

この竜田川は昔から紅葉の名所として有名でした。

平安時代の歌人・在原業平の短歌に

「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれないに水くくるとは」というものがあります。

現代語訳にすると「不思議なことが多かったとされる神々の時代にも聞いたことがない、

竜田川に紅葉が散って水を真っ赤にくくり染めにするなどということは」といった意味で、

この有名な短歌でも竜田川の紅葉が題材にされていることがわかります。

さて、竜田揚げは一般的に酒や醤油で材料を洗うようにさっと漬けて、

小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げた料理のことです。

高温の油のなかで材料が色変わりしていく様子を竜田川の水を染めるような紅葉とかけて、

竜田揚げという名前がつけられたのです。

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竜田揚げには鶏肉がよく使われますが、魚肉や豆腐などの竜田揚げにされることが多い食材です。

これらの竜田揚げをご飯に乗せたものを「竜田飯」といい、

かつては芸者の腹ごしらえとしてよく食べられていたそうです。

では、竜田揚げと唐揚げはどちらも似たような揚げ物料理ですが、どこが違うのでしょうか。

実はこのふたつに明確な区別はありません。

唐揚げは小麦粉や片栗粉などで衣をつけて揚げる料理の総称で、

竜田揚げはそのなかでも醤油で下味をつけたものということになりますが、その違いは曖昧です。

ただ、唐揚げは衣を厚くしてガリッとした食感のあるものが多いことに対し、

竜田揚げは衣を薄くしてあっさりと仕上げることが多いようです。

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