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料理を美味しそうに撮るための6つの実践的テクニック-6 [雑学]

6. シズル感を出す

料理を美味しく撮影する本格的なテクニックとして、

「シズル感を出す」ことを意識してみましょう。

「料理のイメージを膨らませる」ように写真を撮るということなのですが、

ちょっとした工夫やその場のアイディアで、料理が一層美味しそうに撮れるようになります。

シズル感とは?

英語の擬音語で、肉を焼く時のジュージューいう音のことをシズル(sizzle)と言う。

転じて、「臨場感のある様子」を表す言葉。

良い例

655x436xlig_20150814_26.jpg

鉄板の黒さを利用して、肉が焼ける時の白い蒸気がわかるように撮影された写真です。

料理が完成する前の食材が調理されている写真ですが、

たしかに「美味しそう」と感じることができます。

鉄板の上の肉汁がグツグツしている様子は

「まさに今、肉が焼かれている(sizzle)」ということを表現しており、

臨場感があって良いですね。

655x436xlig_20150814_27.jpg

果物や野菜の瑞々しさを表現するため、

水滴まで含めて撮影することもシズル感を出すための方法の1つです。

たとえば、サラダを美味しそうに撮るためにガラスの器に盛り、

わざと水滴をつけたりするのもいいかもしれません。

その場合は、水滴がちゃんとわかるように光がたくさん入るロケーションにしましょう。

655x437xlig_20150814_28.jpg

鍋やおでんなど料理の温かさを伝えるには、湯気を写す、

そして「フーフーしながら冷ましている人」を

一緒に撮影してしまうというアイディアもあります。

また、湯気などの蒸気については、

黒や茶色などの濃いめの色を背景にしないとわかりにくいのですが、

本格的な撮影道具がなくても黒い画用紙などで代用はできます。

その他、その場にあるものを利用してうまく背景に色をつけるという発想が大切になります。

イマイチな例

655x437xlig_20150814_29.jpg

パスタの表面の水分が失われ、パサパサしている感じが出てしまっています。

基本的には、温かい料理のシズル感を出すには料理ができてから

1分以内に撮影することが望ましいと言われています。

655x437xlig_20150814_30.jpg

こちらの写真のように「ツヤが表現しにくい渇いた食べ物」を撮る場合も注意が必要です。

白いお皿に蛍光灯がクッキリと反射していることで、

さらに写真全体のシズル感が失われています。

こういう場合、たとえば食べ物に薄くバターや油を塗り、

ツヤを表現するといいかもしれません。

このシリーズは、長くなりますが「料理を美味しそうに撮るため」頑張りましょう。

いつも、ご覧いただきましてありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]



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コメント 3

ファルコ84

うわー
ちょっとサボっていたら
講座!どんどん進んでいる
思わず遡って受講です
どれも為になります
活かしていきたい
by ファルコ84 (2015-08-23 00:23) 

タンタン

おはようございます。
なるほど!が満載の記事の掲載ありがとうございます。
と、言いつつそこまでの手間を掛けて撮影するかといえば、ものぐさな私には疑問符が付きますけど(苦笑)
by タンタン (2015-08-23 06:42) 

nana_hyr

シズルって英語からだったんだ!
そこに驚きました。
ちょっとした工夫が素人でもできることで面白いですね。
by nana_hyr (2015-08-24 00:11) 

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